白色海綿状母斑

白色海綿状母斑とは

まれな口腔粘膜疾患です。

口腔・鼻腔・食道・直腸・膣・肛門など扁平上皮粘膜領域に発生し、広範囲の粘膜が白色または銀白色を呈し、浮腫状・スポンジ状で凹凸不整な海綿状を示す疾患。

発生要因

ケラチン遺伝子の変異による角化異常症

病理所見

過形成上皮内の浮腫および空胞化に基づく上皮の肥厚と粘膜下層における軽度の炎症細胞浸潤を認めるが 、基底細胞層には変化がない。

治療方針

積極的な治療は必要としない場合が多いが、違和感などがある場合には、ペニシリン系抗菌薬の筋注、テトラサイクリン系抗菌薬含嗽や角化抑制作用を持つエトレチナート®の内服、アジスロマイシン®内服などが投与される。それらが有効であったとの報告もあるは確実な治療法は確立されていません。

症例1

25歳の女性で、両側頬粘膜・上下唇のザラザラ感を10数年前より自覚するも放置していたそうですが、最近になりざらざら感は増してきたため受診されました。

病変の一部を採取し、病理組織学的検査を行ったところ

上皮の過形成や棘細胞層の空胞化を認め、白色海綿状母斑抗菌薬(フロモックス® )の経口投与により、浮腫状の白色病変は平滑化を認め、憎悪時には、抗菌薬の内服または局所塗布にて軽快している。

症例2

44歳の男性で、両側の頬粘膜が白く、前がん病変ではないかと来院。

一部を採取して病理組織診断したところ白色海綿状母斑の診断

抗菌薬の経口投与(ミノマイシン®)+局所塗布(テトラサイクリン軟膏®)を行い、平滑化を認め、その後も経過観察を行っている。

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命を預かる歯科口腔外科診療

口の病気には口腔癌など命に直接関係する怖い病気以外にも、心筋梗塞や脳梗塞を起こす血栓の原因である歯周病菌や、誤嚥性肺炎の原因、敗血症の原因になる病巣、骨粗鬆症の診断など命に直結する疾患や原因が多く存在します。
私ども東京銀座シンタニ歯科口腔外科は、院長である新谷悟教授の25年に及ぶ口腔外科医として心血を注ぎこむ命を預かるクリニックとして開院いたしました。

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